こんな人におすすめ!
・がん治療のイメージがあまり掴めてない人
・絵やイラストで覚える方が得意な人
・がんについての勉強を続けていきたい人
(本の詳細)
出版社:メディックメディア(編集:医療情報科学研究所)
定価:4,290円(税込)
出版日:2022/2/25
本書のおすすめポイント
1、作用機序や薬ごとの特徴がキレイにまとまっていて読みやすい!がん治療のイメージがスムーズにつかめる
2、マメ知識や用語・略語の解説がたくさん載っていて、読んでいると知らずに色んな知識が増えていきます
3、薬以外の知識もたくさんイラストで解説。院内での治療がイメージできるので現場で活きる知識が手に入る!
おすすめポイントの解説
1、作用機序や薬ごとの特徴がキレイにまとまっていて読みやすい!がん治療のイメージがスムーズにつかめる
イメージがしやすくなるっていうのは、これから勉強していく人にとってはかなり助かります。
がんの勉強をしようと参考書を探すと文字ばかりの参考書ばかりです。
表や模式図で説明してくれていることはありますが、ある程度の知識がないとむずかしい場合が多いです。
・治療アルゴリズム
・作用機序
・副作用の特徴
こういった治療の基本的な知識をサッとイメージで把握できるところが『がんがみえる』の長所です。
専門薬剤師の勉強に特化した本ではないですが、今後の勉強に活かしていくためにも活用できる一冊です。
2、マメ知識や用語・略語の解説がたくさん載っていて、読んでいると知らずに色んな知識が増えていきます
各項目ごとに色んなマメ知識や用語集みたいなのが載っています。
ページの隅の方に補足情報をまとめてくれています。
あと基本的な知識も詳しく書いてくれているので基礎固め向き。
「正直、基礎の勉強は国家試験ぶり」って人には一番役立つポイントです。
専門書だと専門的な略語が書いてあってもページを遡らないとどの言葉のことかわからなかったりします。
こういった細かい知識をまとめてくれているのも勉強しやすくなります。
知識の基礎固めはイメージで頭に定着させた方がいいです。
専門薬剤師になった後の勉強にも役立つ知識を少しずつ身につけることができますね。
3、薬以外の知識もたくさんイラストで解説。院内での治療がイメージできるので現場で活きる知識が手に入る!
薬局で専門薬剤師を目指す上でなかなか勉強しにくいのが「普段の仕事で触れない知識」です。
・病院でどういった検査で診断が出るのか。
・臨床試験をして、薬が承認されるまでの流れは。
・副作用の程度はイメージできるけど具体的な状態はわからない。
いつもの仕事で関わることのない知識を得ていくのは大変です。
ただ実際のがんのサポートで病院の流れを知っていた方がやりやすいことがあります。
承認までの流れや検査法など、試験で問われることもたくさんあります。
そういった「普段の仕事で触れないこと」こそ、イメージで頭に定着させた方がいざという時に使える知識になります。
地域でのがんのサポートには薬以外の知識も求められます。
そういった勉強にかなり役立つ一冊です。
実際の活用法
勉強のサポートツールに
この本をパラパラと眺めていても勉強になります。
図で簡潔にまとまっているので薬や治療の全体図もざっくり抑えることができます。
ただ専門薬剤師を目指しつつ使うのであれば、サポートツールとしての活用が一番の活用法です。
専門的な参考書は文章での解説が多く、『がんがみえる』で知識を補足しながら覚えるのが効率よく進められます。
わたしは乳がんの薬剤選択(閉経前後での違い)や血液がん(白血病や多発性骨髄腫など)の治療アルゴリズムを覚える時に絵の解説をフル活用しました。
勉強をスタートしようと思っている人には、スタート地点からサポートツールとして他の本と一緒に使っていくのをおすすめします。
勉強前の全体像の把握に
わたしが一番活用した方法がこの使い方です。
がん種ごとに勉強していましたが、はじめにこの本で全体をイメージしてから難しい参考書を読み始めました。
正直、全く知識がないところからレジメンや治療アルゴリズムを本で抑えるのは至難の技です。
学生の頃とは違って仕事で体力が減っている中での勉強だと文章で覚えていくのも一苦労。
『がんがみえる』ではじめに全体をイメージしてからスタートすれば知識もスッと頭に入ります。
二度手間のようですが、仕事をしながらの勉強ってことを考えると結果この方法が一番効率よく勉強できます。
こんな人におすすめ!
・がん治療のイメージがあまり掴めてない人
・絵やイラストで覚える方が得意な人
・がんについての勉強を続けていきたい人
がんの勉強のサポートツールとしては最強!
専門薬剤師になった後の勉強でも役立つトータルサポートの一冊です。