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【介入・症例におすすめ】「がん化学療法レジメン管理マニュアル」

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【介入・症例におすすめ】「がん化学療法レジメン管理マニュアル」

こんな人におすすめ!
・今から症例集めの介入に力を入れていきたい人
・ざっくり勉強はしてるけど、レジメン毎の出やすい副作用とかは自信がない人
・実際に介入しつつ、正しい知識も同時に覚えていきたい人

 

(本の詳細)

出版社:医学書院

定価:4,950円(税込)

出版日:2023/2/20

 

えるいち
仕事で使えるツールとしての本が欲しい人はコレです!難易度もちょうどいいので、「簡単すぎてテスト勉強にはちょっと…」ってことなく使えます。

 

本書のおすすめポイント

 

1、レジメン毎の処方監査や副作用マネジメントの注意すべきことをぱっと理解しやすい。特にレジメンと副作用の好発時期がまとめて書かれているので、介入のタイミングは判断しやすい。

2、副作用の評価ポイントと対処法がわかりやすく、Grade毎に減量・中止をどう考えるかも簡潔にまとまってる。安心して医師へ提案できる!

3、標準療法の基準用量やクールがまとめて書いてある!症例を書く時にかなり役立つポイントです。

 

 

おすすめポイントの解説

1、レジメン毎の処方監査や副作用マネジメントの注意すべきことをぱっと理解しやすい。特にレジメンと副作用の好発時期がまとめて書かれているので、介入のタイミングは判断しやすい。

レジメン毎に副作用対策などの注意点がまとまっているので、そのレジメンで治療を行っている患者さんのサポートする際に情報が把握しやすいです。

 

「がん治療のサポートを始めていきたいけど、どのタイミングに電話すればいいんだろう」

 

調剤薬局で介入していくとなると電話での服薬フォローアップが不可欠です。

でも電話をかけるためにいざ日時を決めようとしても、どのタイミングにかけるべきかわからない。

 

この本では副作用がレジメンのスケジュールのどのタイミングで出やすいのか分かりやすく書かれています。

同じ副作用でも原因や使用している薬の種類によって好発時期が異なります。

注意点や副作用の好発時期が簡潔にまとまっているからこそ、仕事でのツールとして役立ちます。

今から患者さんのサポートを始めていきたい人から、専門を取った後まで使える一冊です。

 

 

2、副作用の評価ポイントと対処法がわかりやすく、Grade毎に減量・中止をどう考えるかも簡潔にまとまってる。安心して医師へ提案できる!

 

「患者さんに電話して状態の変化を聞き取ったけど、副作用かもしれない症状があった。でも治療が原因かわからないし、どう対処すべきかもわからない…」

 

がんのサポートのために電話をかけて患者さんの状態を把握したあと、よくある悩みです。

・聞き取っても対処がわからず、患者さんに適切にアドバイスができない。

・副作用な気もするけど、自信がなくて医師への提案もしにくい。

せっかくがんばって聞き取りをしても、その後の判断ができないともったいない。

 

そんな時にこの本が役立ちます。

レジメン毎に副作用の対処が書かれています。

 

・出やすい副作用

・副作用のGrade評価(重症度の評価)

・どのくらいの程度でどう対処するべきか

こういったことがまとまっているので、電話前にポイントをさっと抑えることができます。

 

減薬・中止の判断基準や支持療法も一目で理解できるので、医師へ報告する時に自信を持って提案しやすくなります。

医師への情報提供・処方提案に慣れていない人ほど、助かる「どうすればいいか」がまとまっています。

取り組みを進めていく時の安心感になります。

 

3、標準療法の基準用量やクールがまとめて書いてある!症例を書く時にかなり役立つポイントです。

個人的に一番役立ったポイントです。

症例を書くときに標準治療としての量がどのくらいなのかがわかるとかなり助かります。

 

学会に提出する症例を書くためには、標準治療の用法用量を記載する必要があります。

この用法用量は基準の量を書く必要があります。

注意点は、「実際に患者さんが使ってる量」ではないことです。

 

病院からの情報提供書には、実際に患者さんが使ってる用量が書かれてることが多いです。

ホームページにレジメン毎の基準量を載せてくれていることもありますが、見慣れてないと情報としては使いにくかったりします。

 

レジメンの標準量がスケジュールと一緒に書かれているので、症例記載の頼りになります。

がんの専門薬剤師が身近にいない調剤薬局だからこそ、困った時に頼りになる一冊は本当に助かります。

症例を書く前はわかりにくいポイントでしたが、症例を書いたり介入したりといろんな場面で役立ってくれる一冊です。

 

 

実際の活用法

「現場で使う」

これがこの本の一番のおすすめ活用法です。

現場で使えるツールとしての情報がまとまっている本。

普段の勉強で使う本でなく、実際に仕事中にツールとして活用するための本です。

 

だからこそ、患者さんのサポートをする時に常に横に置いておいてください。

 

・服薬フォローアップの電話をかける

・医師への情報提供・提案の書類を作る

・介入した症例を文章でまとめる

上記のような実際に行動する時に横に置いてると役立ちます。

 

【活用1】「こんな症状が出てきたんですが、治療が原因でしょうか」

患者さんとの電話でこう言われた時、この本でレジメンを調べると好発の症状かどうかわかります。

 

ひとまず発現の可能性が高い症状であれば早期の対応ができるようになります。

(レアケースな場合もあります。まずは可能性が高い症状を本を見て説明し、そのあと適正使用ガイドやメーカーの問い合わせでしっかり確認してフォローしてください)

 

【活用2】医師へ報告する時に根拠になる情報を参照する。

実際にトレーシングレポートを書いても医師に重要度が伝わらないと情報がムダになる可能性があります。

 

この治療でどのくらい起きる可能性のある症状なのか。

どの程度の症状だから、どう対処するのがいいか。

 

活用しやすい情報がすでに本にまとまっているので、報告書が書きやすくなります。

 

 

私が実際に使った活用法

私は「症例を集め始めた時期」によくこの本を使っていました。

介入のスタート地点では、出やすいの副作用をしっかり抑えて早期に対処することが大切です。

(出やすい副作用から注力すべき理由は、治療による関連性が高いので医師への提案がしやすいからです)

 

『がん化学療法レジメン管理マニュアル』ではレジメン毎に副作用対策がまとまっています。

同じ副作用でも毎回しっかり書いてくれているので色んなページを見なくても把握できます。

 

えるいち
まだレジメンの注意点を把握しきれてない時でもポイントを抑えて確認でき、とても助かりました。

 

「知識がないから…」と患者介入できずにいるとチャンスを逃してしまいます。

 

ポイントを抑えてまずは行動する。

「目の前の患者さんの治療を1秒でも早く支えていく」って気持ちで行動できたもの、この本でぱっとポイントを抑えられたからだと思います。

ちなみに、同じ副作用対策を見る機会が多いので知らずに知識も増えていきます。

 

シスプラチン→吐き気と尿量の確認は絶対にしないといけないな。

オキサリプラチン→冷たいもの避けてるか、しびれ出てないかは抑えておこう。

 

こんな感じで薬の特徴を行動しながら覚えられました。

副作用の対処法もレジメン毎に毎回書かれているので、「どう対処すればいいか」がイメージできます。

試験勉強の時にそのイメージにかなり助けられました。

 

 

こんな人におすすめ!

・今から症例集めの介入に力を入れていきたい人

・ざっくり勉強はしてるけど、レジメン毎の出やすい副作用とかは自信がない人

・実際に介入しつつ、正しい知識も同時に覚えていきたい人

 

専門薬剤師の試験対策や症例用の参考だけでなく、実際の業務でも役立つ実践書です。

サイズもコンパクトなので、実践のためのアイテムとしてオススメです。

 

  • この記事を書いた人

えるいち

9年目の薬剤師。大手調剤薬局で薬局長、管理薬剤師やってます。初責任者になったとき、元気はあるけどスキルがなくてメンタル爆死。その経験でビジネススキルやノウハウの大切さを実感。薬剤師として生き抜く情報発信してます。

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