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【調剤薬局での仕事がしんどい薬剤師】
調剤薬局で働くのがしんどくなってきた。自分がイヤになってくる。なんでこんなにしんどいんだろう。もっと上手く仕事ができるようになれば解決すると思うんだけど。どうすれば「しんどく」ならずに仕事ができるのか知りたい。

そんな悩みに答えます。

 

【本記事の内容】
・調剤薬局で「しんどい」と感じてしまうのはアナタのせいではない!【断言します】
・【理由】なぜ、調剤薬局での仕事が「しんどい」と思ってしまうのか
・解決!調剤薬局での仕事を「しんどい」と感じなくなる5つの方法

 

この記事を書いているボクは、調剤薬局で9年勤めてる薬剤師。管理薬剤師歴は3年ほど。薬局長や地域薬剤師会の理事なんかもしています。勉強や仕事の仕方がわからずに苦しむ人を救いたい気持ちでブログ発信中。読書はビジネス書が多め。

 

調剤薬局で「しんどい」と感じてしまうのはアナタのせいではない!【断言します】

「調剤薬局での仕事がしんどく感じてきた。」

「ミスが多くて自分がイヤになってくる。」

「私、薬剤師むいてないのかな

 

こんな悩みを持っていませんか?

 

はじめに断言します。

調剤薬局での仕事がしんどく感じるのは、アナタのせいではありません!

 

仕事がしんどいとネガティブに考えてしまいがちですが、アナタ個人が悪いなんてことは絶対にないです。

 

実際に薬剤師の3年以内に辞める人の割合は全体では32
31店舗以上の大手チェーン薬局だと42%です。

全体で3割の人が辞め、大きな会社だとほとんど半数が3年以内に辞めるってデータ。

1年での離職率も全体として10%ほどなので長く続きにくい業界ではあります。

 

なのでアナタが調剤薬局の仕事に「しんどく」なってるのは業界の仕組みに原因があるかもしれません。

なので繰り返しですが、調剤薬局の仕事が「しんどい」のはアナタのせいではありません。

 

本記事では、しんどくなりがちな調剤薬局の仕事が

「なぜ」しんどいのか。
「どうすれば」しんどくなくなるのか。

を解説していきます。

 

※仕事のストレスで体調をくずしているときは危険なサイン

早めに転職を考えてみてください。(調べるだけならノーリスクですよ)

薬剤師に強い転職サイト・転職エージェント5選【辞める前提で選ぶべき】

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【理由】なぜ、調剤薬局での仕事が「しんどい」と思ってしまうのか

調剤薬局がしんどい理由はいくつかあります。

たとえば、

・人間関係
・責任の大きさ
・スキルアップをし続けないといけない

などなど

 

薬局の中の大変さと、薬剤師という専門職としての大変さがあります。

それが毎日続くのです。

疲弊してしまうのもムリはないですよね。

 

調剤薬局で「なぜ」仕事がしんどくなりやすいか解説していきます。

 

毎日同じスタッフと安定したコミュニケーションが求められる

『人間関係での悩み・トラブル』は転職理由の上位にくる多くの人が抱える悩みです。

調剤薬局は会社の規模がどれだけ大きくなっても日々の仕事は店舗の中で進みます。

 

限られたスタッフで多くの仕事をこなさないといけない。

そんな中で同じスタッフと安定してコミュニケーションを続けないといけないのはかなりストレスを感じます。

ささいなことでも嫌なところがどうしても目がつきやすい。

 

たとえば、

「ボリュームの大きい投薬は毎回押し付けてくる」
「備品を使い切っても補充してない」
「自分の都合しか考えずに休みの希望を出す」

 

一つずつ見ると小さいいことですが長期間、積み重なると大きなストレスです。

 

「狭い空間」で「毎日」続くというのが余計にツラい。

ただでさえ大変な仕事の中で、けっこう大きな問題です。

 

調剤薬局の薬剤師の仕事は緊張感の連続

調剤薬局は緊張の連続です。

調剤、鑑査、服薬指導。

それだけでかなりの集中力が必要です。

 

もし、間違って患者さんの体調被害が出たら損害賠償もの

特に仕事に慣れていない時にはずっと頭を使って疲弊します。

 

責任感としての緊張以外にも頭を使って疲れることがあります。

たとえば薬歴記載。

聞き取ったことをもれなく書いたり、個別指導などでアウトにならないように必要な項目を更新しないといけません

 

他にも患者さんへの伝え方でもトラブルの原因になったりします。

少し表現を間違えると大きなクレームに発展したりします。

そもそも怒っていて対応しにくいって方も

患者さんが帰ったら次に必要な薬をきちんと在庫管理していく。

 

・医療人としてのプレッシャー
・接客業としてのプレッシャー
・小売業者としてのプレッシャー

いろんな種類のプレッシャーに常にさらされています

これだと仕事終わりに体力が残らずヘトヘトになるのも当たり前ですね。

 

失敗したら個人の責任になってしまう仕事が多い

薬剤師としての仕事の責任はアナタ個人の責任になります。

たとえば体調被害につながる医療事故が起きた時、関わり方によってはアナタの責任です。

 

具体的には、

・業務上過失致傷などで刑務所に入らないといけない(刑法上の責任)

・健康被害により働けなくなった損害などのお金を払う(民法上の責任)

・免許停止になり薬剤師として働けなくなる(行政上の責任)

これらの罪は会社に代わってもらうことはできません。

 

損害賠償などは保険で賄えることもありますが、刑事罰や行政処分などはムリです。

事故を起こしたアナタがどうにかしないといけません。

会社で保険に入っていないと、急に数千万円〜数億円の借金ができる可能性もあります。

 

いざという時に誰も守ってくれない。

でも責任はかなり大きい。

個人への負担としてはかなり重めです。

 

常に覚えることがたくさん。プライベートの時間を勉強に当てないといけない。

調剤薬局に限らず、薬剤師は常に勉強です。

新薬も続々出てくるので常に情報のアップデートが必要です。

・不規則なシフト
・連休がすくない
・残業は多め

普段の仕事のスケジュールにプラスして勉強の時間を作らないといけません。

 

また認定薬剤師の資格が業務で必要になることもあります。

・かかりつけ薬剤師
・実務実習認定指導薬剤師
・外来がん治療認定薬剤師
・健康サポート
などなど

 

それぞれe-learningなんかも必要になるため、プライベートの中で勉強の時間が必要

期限もあるので計画的にしないといけない。

他にも仕事終わりに地域で開催される研修会に参加すると終わるのが22時くらいになることも。

 

この勉強をずっと続けないといけないので、スケジュール調整に慣れるまでは大変です。

 

薬局薬剤師に求められることが増え続ける。それに対応し続ける日々。

薬局薬剤師の働き方は常に変化し続けています。

直近だと、

・オンライン診療
・特定薬剤管理指導加算2
・調整後薬剤管理指導加算
・吸入薬指導加算
・簡易懸濁指導加算
・服薬フォローアップの義務化
などなど

 

診療報酬改定は2年に1度。

国が提示している理想の医療の形に合わせてルールが変わっていきます。

それに合わせて現場の薬剤師の働き方もハイスピードで変わっていきます。

処方箋の薬をわたして終わり、ではなくなってきています。

 

ルール自体を覚えて、どうするかを考えて、実際に普段の業務が変化する。

若手の薬剤師にとっては、慣れてきたと思ったら仕事の形が変わるのでまた慣れていかないといけません。

会社の仕事で新しいものも増えがちな若手のしんどさの原因だったりします。

 

解決!調剤薬局での仕事を「しんどい」と感じた時にすべき5つの方法

調剤薬局の仕事がしんどいってことを解説しました。

それじゃ結局どうすればいいのか。

 

調剤薬局の仕事を「しんどい」と感じた時にすべき方法を5つ紹介します。

耐えるのはやめて下さい。

耐えてもアナタがツラくなるだけで解決しません。

まずは体が大切。

困難はムリなく回避していきましょう。

 

誰かと話をする

まずは誰かにしんどいことを話して見てください。

 

具体的な結論とかがなくても大丈夫。

・家族
・学生時代の友達
・会社の同期

自分と環境がまったく違ったとしてもいろんな経験から相談にのってくれるはずです。

 

「やっぱり自分のせいじゃなくて、会社の環境がおかしいんだ」

もしかしたらこんな考えに至るかもしれません。

客観的に見るためにも、まずは話をしてみましょう。

 

仕事とは別のコミュニティを作る

調剤薬局の環境はけっこう閉鎖的です。

ストレスなく働けている時はいいですが、しんどくなると逃げ場のない環境。

そんな中で家との往復みたいな生活になるとツラいですよね。

 

「仕事とは別のコミュニティ」を作ることでストレス発散の場を作りましょう。

・スポーツサークルに入る。
TwitterのようなSNSで知らない人と交流する。
・気軽に入れるカフェやバーを見つける。
などなど

職場と離れて落ち着ける場所を見つけてください。

ストレス発散の場を作って溜め込まないようにしましょう。

 

心療内科に受診する

「しんどいけど、うつ病になったわけではないから」

そう思いませんでしたか?

 

一つ、誤解があるかもしれません。

心療内科は病気でなくても受診していいんです。

どういうことかというと、

 

心療内科の診察は基本、カウンセリングが行われます。

今の自分の環境を伝えて、どこに問題があるのか。

病名がつかないことも、薬の処方が出ないこともあります。

薬は極力飲みたくないってことをはじめに伝えることもできます。

 

専門家から見て、「何が原因」でしんどくなってるのか。

解決の一歩になるので、受診オススメです。

 

休む

しんどい時の一番の解決策は、休むことです。

仕事の大変さを埋めるために、さらに働くと負のスパイラルです

 

「それができないからしんどいんだよ!」って思うかもしれません。

でもこのまま本当にうつ病なんかになると余計に大変です。

 

休みの日にも仕事のことが頭を駆け巡って休めない。

そんな人は仕事を投げ出してでも休むべきです

仕事は後から埋め合わせられます。

アナタの代わりはいません。

何よりも自分を守るために、無理矢理でも休みましょう。

 

それでもムリなら転職を

今の職場でのしんどさがどうやっても解決できない。

そうなると「環境を変える」しか方法はありません。

転職の一択です。

 

そもそも薬剤師は普通に働けば年間400500万円くらい稼げます。

奨学金が年間100万円ほどあったとしても300万円くらいは残ります。

適当に働いたとしても一般のサラリーマンくらい稼げるのが薬剤師の利点です

 

転職エージェントに任せればこれ以上に稼げたりします。

休んでしんどさが取れたら、転職して新しい環境を手に入れてください。

アナタが理不尽にしんどい思いをせず、活躍できる場は必ずあります。

 

転職の選択肢を調べておくだけでも気持ちがラクになったりします。

こちらもご参考ください。

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繰り返しになりますが、仕事でしんどく感じてしまうのは「アナタ」のせいじゃありません。

まずは自分の体を大切にして、楽しく過ごしましょう。

  • この記事を書いた人

えるいち

9年目の薬剤師。大手調剤薬局で薬局長、管理薬剤師やってます。初責任者になったとき、元気はあるけどスキルがなくてメンタル爆死。その経験でビジネススキルやノウハウの大切さを実感。薬剤師として生き抜く情報発信してます。

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