外来がん治療専門薬剤師の取得

【ムダな症例はない!】自信を持って症例を書いていけば必ず書けるようになります。

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【ムダな症例はない!】自信を持って症例を書いていけば必ず書けるようになります。

症例を書いてもムダになったらどうしよう
書いた症例が大丈夫なのか心配
せっかくの症例がムダにならないか不安…

そんな疑問に答えます。

 

この記事を書いている私は、

えるいち
・2024年 外来がん治療専門薬剤師取得
・6年間 大手調剤薬局で薬局長・管理薬剤師として業務
・2人の子どもを育てつつ、薬局でがんの専門をとるノウハウを発信中

 

 

【本記事の内容】

・【ムダな症例はない!】自信を持って症例を書けば必ず書けるようになります

・完成したら確認!症例を書いた後のチェックポイント

・症例は書くだけでも価値がある!の3つの理由

 

 

この記事では、「介入した症例がムダになるんじゃないだろうか」って不安を解決して先に進めることができます。

 

【ムダな症例はない!】自信を持って症例を書けば必ず書けるようになります

 

 

症例を書き始めるポイントは「まずは書いてみる」

 

えるいち
「それができたら苦労しない!」と思われそうですが、一旦書くことで書くべきことがわかるようになってきます。

 

始めは自分が書いているのが正しいのか不安なまま書くことになると思います。

ただ症例を初めから完璧に書くのは不可能。

そう割り切って1つ目を書くことが大切です。

 

えるいち
実際わたしが書いた症例も始めの1、2個は使えず練習用となりました。でもひとまず書いたおかげで書くスピードも上がりました。

 

どんな人でも必要な症例数だけで終わることはない。

15症例書いて10症例にまとまったら順調です。

私の経験ですが、最終的に書き切った症例10症例くらいは捨てました。

 

内容が被っていたり、治療の根拠を示すには情報が少なすぎたりってことがあるとせっかく出しても不合格になります。

 

「捨てる症例より、不合格になって再トライする時間がもったいない」

この気持ちが一番大切です。

 

完成した症例を捨てると決めた時はもったいない気持ちになりますが、不合格だと1年間再トライで使うことになります。

時間は取り戻せないので書いた後、全体のバランスを見て判断しましょう。

 

完成したら確認!症例を書いた後のチェックポイント

「できれば時間も労力もムダにしたくない」

仕事もしつつなので、そう思うのは当然です。

私が外来がん治療専門薬剤師を取得する時に注意していたポイントです。

ポイントを押さえて効率よく進めていきましょう。

 

標準治療か

始めは標準治療の方が絶対にいいです。

私自身、初めての介入が標準療法ではない症例でかなり苦労しました。

 

なぜなら標準療法をしていない根拠を書かないといけないから。

「こういう理由があるから標準療法でないレジメンが選択されている」

明確な理由があれば症例として使えますが、難易度は上がります。

(理由なしだと症例として不適となります)

 

副作用は対象レジメンで本当に起きるか

『ハンマーを持つと全てが釘に見える』って言葉があります。

がんの知識で頭がいっぱいになると全てが抗がん剤治療による副作用に見えてきます。

 

副作用の評価が適切でないと症例としては認められません。

もし読み返してうっかりで思い違いがあれば、症例としては使わないようにしましょう。

(本当は介入の時にチェックするべきなのでご注意を。)

 

副作用の評価、介入は正しいか

症例を後から見返すと副作用の評価や介入の根拠がまちがえていることがあります。

ある程度書いて落ち着いたら、症例を一度確認しましょう。

 

・Grade評価が合っているか

・フェイススケールやブリストルスケールで適切に評価ができているか

・適正使用ガイドで推奨される対処法になっているか

 

こういった客観的な指標で一度見返してみてください。

 

介入の結果は得られているか

症例を書く時、「介入の結果」は必須です。

副作用や介入に根拠があっても、結果がどうなったかわからないと評価できません

 

単純に書くことを忘れてるケースもあります。

症例を書き終わってからでも「介入の結果」をきちんと書けてるか確認しましょう。

 

読みやすい、伝わりやすい文章になっているか

シンプルに読んで伝わる文章かどうかは大切です。

どれだけ根拠になる単語を詰め合わせても、日本語の文章として読みにくくて伝わりにくければ不合格になります。

自分で書いていると内容がわかっている分、他人が読んだ時の読みやすさはだんだんわからなくなります。

 

対処としては「他の人に読んでもらう」のがオススメ。

がんの専門を持っていない薬剤師に伝われば、文章の読みやすさはOKです。

 

ポイントとして、できれば書き終わるまでに何度か見てもらった方がいいです。

一度見てもらっても修正しまくるとまたわからなくなってきます。

症例を書いている途中と完成のタイミングで見てもらうとベストです。

 

症例は書くだけでも価値がある!の3つの理由

症例が使えない=意味がない、なんでしょうか?

そんなことはありません。

症例は書くだけでも価値があります

症例は書くだけで価値になる3つの理由を解説します。

 

書くほどにスムーズに。2、3個書くとコツがつかめる!

症例はコツを掴めば書けるようになります。

1つ書くだけでもどう書いていけばいいか雰囲気がわかります。

書けば書くほどスムーズに書けるようになるのでムダになることはありません!

 

えるいち
 1つ目の症例を書くのに2週間くらいかかりましたが、慣れてくると2、3日でざっくり書けるようになりました。

 

がんの知識を実際にどう使うかがわかる!

介入と症例記載はいわば「実践」です。

がんの知識を勉強で増やしていても実際に使うとなると慣れが必要です。

 

がんの専門をとることだけではなく、実際に患者さんをサポートするのが目的。

知識がしっかり使えるようになる、実践編として価値があります。

 

えるいち
 介入・ 症例は治療法やGrade評価、対処法の提案など、がんに必要な知識をフル活用しないとできないので、かなりレベルアップできます。

 

学んだ知識は必ず患者さんの価値になっている!

症例が使えないとしても、絶対に患者さんの治療の支えになっています。

 

症例が使えない理由としては

・標準療法でなかった

・副作用の程度が低く専門性が判断できない

・介入の結果が不明瞭

 

こんな理由で使えなくなったりします。

 

ただ副作用の程度が低かったり、結果がわからないってのは患者さんには関係ありません。

実際に治療をうけ、負担が出ている。

そのサポートをしたことがすでに価値

 

目的はがん患者さんのサポートをすることだと思うと少しプレッシャーが減ったりします。

すでに価値あることができているとプラスに捉えて進めてみてください。

 

 

症例を書いて全くムダになることはありません。

今の取り組み全てに価値があると信じて突き進みでください!

  • この記事を書いた人

えるいち

9年目の薬剤師。大手調剤薬局で薬局長、管理薬剤師やってます。初責任者になったとき、元気はあるけどスキルがなくてメンタル爆死。その経験でビジネススキルやノウハウの大切さを実感。薬剤師として生き抜く情報発信してます。

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