(この記事は筆者の体験談です。専門薬剤師の価値ってなんだろうって悩みがある方向け)
【本記事の内容】
・化学療法との関わり【2022年改定から取り組みと意識の変化が】
・病院との連携をもっと深めていこう!【これまでの関係をもっと患者さんのために】
・輝かしい専門薬剤師への道がスタート!(私の想い→『あれ?思った以上に大変だぞ?』)
・専門薬剤師の資格はちゃんと活用してこそ価値がある!【取得がゴールではない】
・【結論】調剤薬局での専門薬剤師は必ず価値があります!(自己肯定感も上がります)
・自分の価値を知れば心の平穏が!専門薬剤師としての今後のプランニングをどうするか
この記事を書いている私は、

・6年間 大手調剤薬局で薬局長・管理薬剤師として勤務
・2人の子どもを育てつつ、薬局でがんの専門をとるノウハウを発信中
この記事は私が専門薬剤師を目指した理由とその後の仕事でどう活用したかをまとめています。
子育てしつつ、責任者しつつ、大手調剤薬局に勤めながらの環境でいかに専門薬剤師になるかって悩みです。
同じ環境で悩んでいる方がいればどうぞご参考ください。
【2022年改定〜】化学療法への関わりと意識の変化が

私が化学療法と関わりを深めたキッカケは2022年の診療報酬改定。
特定薬剤管理指導加算2が現れ、調剤薬局にもがん患者のフォローアップが評価として求められるようになりました。
がん患者さんが多く来局している店舗だったので、
「この点数はどこよりも自分の店舗が取り組まないといけない!!」
と勝手に使命感を感じて取り組みをスタートさせました。
医師への情報提供は今では一般的になってきています。
ただ2022年あたりはまだ薬局の仕事は薬局内で完結することが多く、ほとんどの薬局が電話フォローアップもしたことがない状態。
地域支援体制加算などで医師への情報提供が要件として求められるようになりましたが、取り組みの力の入れ方は薬局ごとに大きく違いました。
そんな環境でがん患者さんのフォローアップと情報提供に力を入れ始めました。
初めは店舗スタッフ全員で患者さんの情報を保管し、フォローアップのアポイントをみんなで管理できる共有の仕方を決めるのがメイン。
その頃はまだ自分が専門薬剤師になってクオリティーを上げていこうって気持ちはありませんでした。

少しずつ気持ちが変わってきたのを覚えています。
病院との連携をもっと深めていこう!【これまでの関係をもっと患者さんのために】

私にとってがんの専門をとる時にラッキーだったことが3つ
・勤めていた調剤薬局の門前病院が、がん患者さんの沢山いる基幹病院だった
・門前の病院が地域連携を前向きに捉えてくれていた
・会社が「専門薬剤師をもっと増やしていこう!」って意向のタイミングにスタートできた
資格をとって活かすための環境がラッキーにも整ってました。
自分が専門薬剤師をとれば患者さんや地域のメリットになると感じました。
なんとなく専門薬剤師になるための環境が自分の周りで完成してきたのと同時に私が感じていたこと。

私はとても単純でした。

輝かしい専門薬剤師への道がスタート!
(私の想い→『あれ?思った以上に大変だぞ?』)

がんの専門薬剤師になることを決めて数ヶ月。
症例がすぐに見つかるわけもなく、まずは勉強する毎日。
ただマネジメントメインで6年ほど仕事をしていて、急に勉強スタート。
実際には毎日勉強する時間を作るのも苦戦しました。

初めは勉強が大変すぎ、すこしだけ後悔しました。

ダラダラと残業しつつマネジメント業務をして、帰りに立ち飲み屋に寄る生活を変えるところからがスタートラインだと見直しをしました。
↓勉強時間を整理した時に意識した優先度と環境整理です。
・子どもとの時間は最大限、大切にする!休みの日を無闇に勉強で削らない!
・業務中はマネジメントの仕事に集中する
・勉強は基本、平日にまとめて集中して勉強する
・仕事終わりは疲れ果てて勉強する余力はない!夕方以降の時間はわりきる!!
・通勤時間は見直しメインで知識を定着させる
結果、平日の朝に集中して勉強する。他の時間は基本諦める。
これが自分の中の答えでした。
仕事をしながらの勉強で一番大切なのは優先順位を整理すること。
時間が限られているからこそ『自分の一番大切な時間』を重視しつつスケジュールを組みましょう。
「私の場合は『子どもとの時間』が最優先!あとは体力との相談をしつつ時間を作りました」
あとはひたすら勉強です。
最後のひと踏ん張りは「このチャンスを逃したら来年はない!ここがふんばり時や!!」って根性論だったりします笑
専門薬剤師の資格はちゃんと活用してこそ価値がある!【取得がゴールではない】

2024年に運よく外来がん治療専門薬剤師の資格を取得できました。
責任者をしつながら、1年で専門取得はなかなか頑張ったなと自分で感じます。
ただ、そこで終わりではありません。
専門薬剤師の資格をいかに活用するかが本当の価値
具体的なことは考えずに取得したため、取ってから頭を悩ませることになりました。
・地域でのがん患者さんのフォローアップ体制を構築していく
・後輩育成に知識を活用!まずは自店舗で試してスモールスタートを!
・手当や評価がアップ!給与への影響がモチベーションに(会社によるので事前確認が大切かも)
・SNSで発信すれば仲間が見つかる【取得後の勉強の習慣化に役立ったりします】
・『視野が広がる』が一番の価値。取得後の働き方の変化を実感できます
取得してからの1年間、私が感じる専門薬剤師の価値5つです。
少し補足で解説します。
地域でのがん患者さんのフォローアップ体制を構築していく
門前の病院とフォローアップの体制を協議しました。
話す時の共通言語ができて病院との連携の取り組みがスムーズに進められました。
後輩育成に知識を活用!まずは自店舗で試してスモールスタートを!
私自身の知識が抜けていかないようにって意味もありますが、自店舗での勉強会は定期的をしました。
時間はかかりますが、今後の仲間を増やす意味でも後輩育成は経験を活かしやすいです。
手当や評価がアップ!給与への影響がモチベーションに(会社によるので事前確認が大切かも)
私の場合は専門薬剤師になると会社から手当が出ました。
会社によりますが手当が出たり、評価でプラスになる(昇給につながる)のであればモチベーションになります。
SNSで発信すれば仲間が見つかる【取得後の勉強の習慣化に役立ったりします】
X(Twitter)やInstagramなどで情報発信する方は増えています。
学習したことを発信すればアウトプットの習慣にもつながりますし、仲間が増え自分の知識の価値を高められます。
『視野が広がる』が一番の価値。取得後の働き方の変化を実感できます
専門薬剤師になる過程での経験は全てで影響します。
考え方や物の見方が変わるので『視野が広がる』ってのが個人的に一番価値があると感じてます。
取得から数年で私が感じる専門薬剤師の価値です。
正直、まだまだできることがある気がしていますが少しずつですね。
【結論】調剤薬局での専門薬剤師は必ず価値があります!(自己肯定感も上がります)
専門薬剤師になってからの結論ですが、必ず価値があります。
外来でのがん治療が多くなり、病院では医師の業務をシフトするのが急務になっています。
そんな中、地域で患者さんを守る役割が強く求められてきています。
「ニーズはめちゃくちゃありますよ」ってことです。
薬局では病院よりも詳細なデータは手に入れにくいです。
でもあなたが人と話すのが好きだったり、自分がサポートした結果を実感したいなら薬局での取得がおすすめです。
自分の日々の仕事が地域で患者さんを守るための体制の構築に役立つかもしれません。
自分の価値を知れば心の平穏が!専門薬剤師としての今後のプランニングをどうするか

今後の自分の道筋は悩み中です。
・専門薬剤師として患者さんのサポートや地域との連携の取り組みを推し進める
・マネジメントとして会社での出世をメインにしつつ、後輩育成で専門の知識を活用していく
イメージとしては専門薬剤師としての知識や経験をどういう使い方にしていくかって分岐です。
正直、仕事が大変すぎて転職が頭をよぎることはあります。

そんな悩みはずっと頭をめぐってます。
そんな現状の答えとしては、
転職サイトで自分の価値を認識して心の平穏を手に入れる
ってことをしてます。
(↑色々サイトはありますが、薬剤師に特化した会社の方が選択肢が増えるので私は上記サイトに登録してます)
漠然と転職が頭をよぎる時の原因は、「価値を正しく知らない」こと
自分の価値(選択肢)を正しく知らない→「どれを選べばいいかわからない」でずっと悩む
まずは自分の価値や選択肢を知ることで心の平穏が手に入ります。

個人的には自分の価値を認識しつつ、自分がしたいことを重視して働ける環境が大切。
調剤薬局での専門薬剤師の一つの働き方の正解かなと思っています。
いきおいで取った専門ではありましたが、専門資格は経験できる幅も増え、自分の得意分野ができるので個人的には満足してます。
調剤薬局での専門薬剤師の価値はこれから広がっていくので一歩ずつやっていこうかなって気持ちです。
取得も大変でしたが、今ではいい思い出です。