外来がん治療専門薬剤師の取得

外来がん治療専門薬剤師の要件【要件がわかればスムーズに進められる!】

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外来がん治療専門薬剤師の要件【要件がわかればスムーズに進められる!】

・外来がん治療専門薬剤師ってどうすればなれるんだろう
・外来がん治療専門薬剤師になるためにすべきことを知りたい
・専門薬剤師になるには、まず何からすればいいんだろう

 

そんな悩みに答えます。

 

【本記事の内容】

・外来がん治療専門薬剤師の要件を把握してスムーズに進めていこう!
・【詳細】外来がん治療専門薬剤師の要件、それぞれ何をすべきか解説します
・専門薬剤師への第一歩!『学会』に入ってスタートダッシュ!

 

この記事を書いている私は

えるいち
・2024年 外来がん治療専門薬剤師取得
・6年間 大手調剤薬局で薬局長・管理薬剤師として勤務
・2人の子どもを育てつつ、薬局でがんの専門をとるノウハウを発信中

 

この記事では、外来がん治療専門薬剤師に興味はあるけど何を進めていったらいいかわからないって疑問を解決します。

要件に沿ってすべきことを解説しつつ、注意点も説明しているのでこれから目指していこうって人はぜひ参考にしてみてください。

 

外来がん治療専門薬剤師の要件を把握してスムーズに進めていこう!

外来がん治療専門薬剤師になるためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。

症例提出や試験に意識が行きがちですが、全てクリアする必要があるので初めに確認していきましょう!

 

えるいち
「申請のタイミングになって学会主催のセミナー単位が足りなくて受けられなかった人もいました。要注意ですね」

 

【取得までの手順】

・臨床腫瘍薬学会に入る

・「実務5年(認定薬剤師なら3年)」「研修認定薬剤師などの取得」「所属施設長の同意」を満たしている

・学会主催のセミナーの単位を取得する

・がん患者を対象とした薬剤管理指導の実績50症例以上を有し、その中から要約10症例を提出する

・筆記試験に合格する

・面接に合格する

・病院研修30日間を履修する

それぞれどんなことをすればいいか解説します。

 

臨床腫瘍薬学会に入る

まずは学会に入って申請をする必要があります。

「外来がん治療専門薬剤師」は臨床腫瘍薬学会が認定している専門資格なので必須のスタートステップです。

学会に入る条件は薬剤師ならOKなのでホームページから簡単に申し込めます。

 

「実務5年(認定薬剤師なら3年)」「研修認定薬剤師などの取得」「所属施設長の同意」を満たしている

専門資格の取り組みを始める前にチェックすべき項目です。

・実務5年(認定薬剤師なら3年)

・研修認定薬剤師などの取得

・所属施設長の同意

専門資格をとる前の最低限ラインを確認している項目です。

 

新卒で3年目に取得を進めるような若手の方で「研修認定薬剤師の単位が間に合わなくて申請できなかった」って事例もあるので油断しないようにしましょう。

 

学会主催のセミナーの単位を取得する

学会主催のセミナーが数多くあり、全部で60単位の取得が要件です。

難易度もそこまで高くなりセミナーが多く、受講するハードルは低めです。

 

メインとセミナーをいくつか受講すると自然に達成するので、単位数はあまり気にしすぎなくてもOKです。

 

がん患者を対象とした薬剤管理指導の実績50症例以上を有し、その中から要約10症例を提出する

実際に患者さんのフォローをして薬学的に貢献した症例を10症例提出します。

求められている内容は

 

・がん種や治療内容の情報

・介入が必要になった状況やリスクがどんなものか

・介入する内容が正しいかどうかの根拠

・医師への提案内容とその根拠

・介入した後、どうなったのか

ざっくりこんな内容をまとめます。

 

文字数の制限もあるので慣れていないと一番大変な項目です。

ただ筆記試験のように一発勝負ではなく、遡って3年間の症例が申請に使えます

 

目の前の患者さんに貢献した結果をまとめるので慌てず普段の業務の中で少しずつ積み上げていきましょう。

 

筆記試験に合格する

毎年11月末頃に筆記試験があります。

がんに関する試験です。

 

学会が主催しているセミナーから出る内容も多いです。

がんの基本情報から診療報酬、実際の事例の問題など幅広い問題が出ます。

 

面接に合格する

毎年2月頃に面接があります。

提出した症例を元に医師、薬剤師1名ずつからの面接を受けます。

 

提出した10症例から2、3症例で何を考えて実施したか、どう対処したかを聞かれます。

症例を書いた時から期間が空いているので忘れた内容の見直しが必要になります。

 

病院研修30日間を履修する

外来がん治療認定薬剤師を取得した上で病院研修をクリアすると外来がん治療専門薬剤師になれます。

実際に研修機関の病院での実地研修を受けます。

 

場所によって内容やスケジュールが変わります。

仕事のバランス「何を学びたいか」をメインに希望の施設を選んで受けましょう。

 

【実際にすること】外来がん治療専門薬剤師の要件、それぞれ何をすべきか解説します

要件が分かっても実際に何をすればいいかイメージしにくいですよね。

それぞれの要件の時期やすべきことを解説します。

 

臨床腫瘍薬学会に入る

外来がん治療専門薬剤師になりたい場合の初めのステップです。

学会に入らずスタートはできません。

臨床腫瘍薬学会のホームページはコチラ

必要な項目を入力して会費を払えば完了です。

 

・入会費

・年会費

・その他

 

時期はいつでも大丈夫ですが、その年の1月〜12月に対して会費がかかります。

特別理由がなければ新年の新たな気持ちで入会がおすすめです。

 

「実務5年(認定薬剤師なら3年)」「研修認定薬剤師などの取得」「所属施設長の同意」を満たしている

学会に入るのに年数などの条件はないですが、資格取得には条件があります。

・実務5年(認定薬剤師なら3年)

・研修認定薬剤師などの取得

・所属施設長の同意

毎年8月に受験の申請をしますが、申請のタイミングで満たしている必要があります。

 

注意点1

実務経験5年は「新卒5年目」ではない!

2020年4月に大学を卒業し薬剤師をスタートした場合、2025年4月以降に申請することが可能です。

2024年だと「5年目」みたいな言い方をしますが要件を満たしていないので注意してください。

 

注意点2

研修認定薬剤師ならなんでもいいわけじゃない!

会社によっては社内で認定制度を設けているところもありますが、社内認定制度などは対象外です。

 

・日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師

・日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師

・日本薬剤師会 JPALSクリニカルラダーレベル5認定薬剤師をはじめとする認証番号にGまたはPのついた認定薬剤師制度

・日本医療薬学会の専門薬剤師制度により認定された専門薬剤師

 

要件として認められているのは上記の認定なので間違いないようにご確認を。

 

注意点3

所属施設長は「直属の上司」でない!

要件の中に「所属施設長の同意」が求められています。

 

病院なら病院長、薬局なら支店の責任者など、どの立ち位置の人の同意が必要かが提示されています。

部署の上司等、直属の上司ではないので一度確認してからスタートしてください。

えるいち
「ただ取得を進めるサポートを受けたい場合など、直属の上司にも相談した方が助かる場合もあります。まずは直属の上司に希望を伝えてみてから施設長の同意を確認するのがスムーズです」

 

学会主催のセミナーの単位を取得する

学会主催のセミナーを受講すると資格用の単位が得られます。

学術大会への参加でも獲得できます。

申請の8月までに60単位を取得しないといけません。

 

初学者や受験者のために3月〜7月くらいにセミナーがたくさんあります。

それぞれ講座が5、6個あり、全て受けると10単位くらいが得られます。

 

主には以下のようなものがあります。

・スタートアップセミナー

・ブラッシュアップセミナー

・スタンダードセミナー

受験勉強のために学習に必要なセミナーなので、単位数を気にしなくてもクリアできます。

 

がん患者を対象とした薬剤管理指導の実績50症例以上を有し、その中から要約10症例を提出する

実際に自分が介入した症例の要約を10個記載します。

申請の際に同封して提出するので受験する年の8月に完成させる必要があります。

 

・自分が介入した事例

・症状の判断や提案の内容が根拠として正しい

・介入によりポジティブな結果が得られた

 

こんな内容を600字以内で査読者(症例を読んで合否を判断する人)に伝わるように書かないといけません。

書き慣れていない人だと初めはだいぶ苦戦します。

専門取得の初めの山場ですが、数年分の症例が使えるので自分のペースで進めていきましょう。

 

筆記試験に合格する

毎年11月末にある筆記試験です。

がんに関する幅広い内容が問われます。

 

・がんの疫学、がんの一般的な知識

・薬の作用機序、薬物動態

・レジメンについて

・がん種や治療アルゴリズム

・診療報酬

・症例ベースの問題

 

基礎から応用まで幅広い知識を求められます。

深い知識を求められることもあるので、浅く広くだと対応できないこともあります。

 

すべきこと:勉強!!

 

勉強時間を作るコツはありますが、勉強せずに合格は不可能です。

学習用の本を買って知識をつけてトライしていきましょう。

 

面接に合格する

面接対策ですべきことは1つだけです。

自分が書いた症例を読み直して説明できるようにする

これだけです。

 

・症例記載(8月)

・筆記試験(11月)

この二つの合否が12月に出ます。

どちらも合格した人だけ面接を受けることができます。

 

面接の目的は合格した症例が自分で正しい根拠を理解して介入し、正しく記載しているかを確認することです。

要するに「書いてる内容は合ってるけど、間違ってない?ウソついてない?」ってことを聞かれます。

 

介入症例の具体的な背景やその後どうなった

介入根拠の説明

どんな感じで医師と連携したか

 

こういったことが説明できるようにしてください。

 

病院研修30日間を履修する

これまでの要件がクリアできると『外来がん治療認定薬剤師(APACC)』が取得できます。

その上で病院研修を修了すると『外来がん治療専門薬剤師(BPACC)』を取得できます。

 

学会が公開する病院研修の申請を行う

研修費を払う

研修に行く

研修場所は学会が決めるので第一希望から順に研修先を書いて申請しましょう。

 

自分が通えるところに働きながら行ける研修先があるか

これが一番高いハードルかもしれません。

 

実際にすべきことは

・病院研修に行くことを勤務先が理解してくれているか(許可してくれるか)

・実際に働きながら通える研修先があるか

・研修にかかる費用を準備できるか

会社が意欲的にサポートしてくれる会社でなければ自分で調べる必要があります。

勢いでAPACCを取得しても研修がクリアできないとステップアップできないのでスタート地点で確認しましょう。

 

専門薬剤師への第一歩!『学会』に入ってスタートダッシュ!

専門薬剤師になるためにはまず「学会」に入る必要があります。

認定している学会の所属になり、要件をクリアしていくことが大切です。

学会に入るメリットは認定をただ取得するだけではないです。

 

私が思う学会のメリットは以下の通り。

・学会の認定資格にトライできる

・セミナー等の学会主催の勉強会に参加できる

・学術大会などの案内がくる

・同じ資格を持っている人、目指している人と繋がれる

・メール相談など専門薬剤師に相談する手段が得られる

 

どのくらいのメリットになるかは人によって違います。

規模が小さい薬局に勤務している人の方が情報源になって助かる場合もあります。

ただ会社からの情報だけではモレヌケが生じることもあるので、情報をきちんと手に入れるだけでもメリット大きいです。

 

私は「学会のメンバーになった!」っのがテンション上がって資格を目指すモチベーションになったりしました

まずは学会に入り、一つずつできることからやっていきましょう!

  • この記事を書いた人

えるいち

9年目の薬剤師。大手調剤薬局で薬局長、管理薬剤師やってます。初責任者になったとき、元気はあるけどスキルがなくてメンタル爆死。その経験でビジネススキルやノウハウの大切さを実感。薬剤師として生き抜く情報発信してます。

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