
日本薬剤師研修センターって何をするところなんだろう。単位って認定薬剤師取るのにどう使ったらいいんだろう。どんな感じで活用できるの?メリットとかあったら知りたい。
【本記事の内容】
・日本薬剤師研修センターがどういう組織か説明します。
・日本薬剤師研修センターの単位の取り方、更新の仕方解説。
・【スキルアップ】日本薬剤師研修センターの活用法。メリットあります。
この記事を書いているぼくは、9年目の薬剤師。大手調剤薬局で5年、薬局長と管理薬剤師をしています。地方薬剤師会の理事を3年兼務。はじめての責任者の時、右も左もわからずメンタルを病んでしまった経験アリ。若手薬剤師さんのサポートがしたくて情報発信中。
日本薬剤師研修センターがどういう組織か説明します。
日本薬剤師研修センターを簡単に説明すると、
『薬剤師の研修をバックアップする団体』
薬剤師の生涯学習を支援ために活動しています。
設立は平成元年(1989年)、医療法で薬剤師が「医療の担い手」とされる1992年よりも前です。
公式のホームページに書いてある事業は
・研修
・研修認定
・教材等提供
この3つです。
薬剤師の研修に特化した団体ということがわかります。
具体的には
・研修会の実施
・各薬剤師会などの団体が開催した研修が適しているは判断して研修単位の発行
・e-ラーニング型研修の動画配信
・他の団体との共済研修
・研修教材用テキストの刊行、普及
研修に関係することで薬剤師をバックアップする活動をしてくれてます。
日本薬剤師研修センターの単位の取り方、更新の仕方解説。
まずは研修を受けて単位を取りましょう。
単位の取り方はいくつか方法があります。
・地域で行っている研修会に参加する。(単位発行がない場合もあります。)
・自分で勉強してレポート(受講単位申請書)を提出する。
・e-ラーニングで動画学習する。
(詳しくは下記の図を参照してください。)
該当の研修を必要時間クリアすると単位がもらえます。
単位取得の機会は多いので、自分にあった研修で単位取得してみてください。
初回40単位(更新時は30単位)取得したら日本薬剤師研修センターへ申請をすることで「研修認定薬剤師」になれます。
申請方法
必要単位数が獲得できたら申請です。
必要書類を書いて郵送すればOKです。
【必要書類】
✅研修認定薬剤師申請書(様式第11)
申請書に必要事項を書いて提出します。
✅薬剤師研修手帳(日本薬剤師研修センター発行のもの)
取得単位集計表に合計単位数の記載を忘れないように。
✅生涯学習自己診断表
この様式は研修の自分の見直し用に書くのが目的です。
これで申請が通らないってことはないので気楽に自己診断してください。
- 生涯学習自己診断表(薬剤師生涯研修の指標項目)(様式第11-2)(PDF)
記載方法等は以下を参照して下さい。
✅申請料払込明細の写し(申請書の裏に貼って提出)
詳しい申請料は下記に書いています。
銀行で払込をした後、明細のコピーをとって申請書に貼ってください。
この4点が揃ったら居住地または勤務先所在地の都道府県薬剤師研修協議会に郵送します。
提出後、だいたい2ヶ月ほどで完了のはがきが届きます。
(詳しくはこちら)
日本薬剤師会研修センター 研修認定薬剤師新規申請手続き・更新手続きについてhttp://www.jpec.or.jp/nintei/kenshunintei/certificate_apply.html
申請料
・認定証のみ ¥11,000円(税込)
・認定証およびIDカード ¥12,540円(税込)
(IDカードはホルダーとのセットです。ホルダー不要等による割引などはない)
(領収書について)
領収書は発行してもらえません。お振込み時の金融機関の振替払込請求書兼受領書かご利用明細が領収書の代わりになります。
(IDカード発行希望の場合のみ)写真および本人確認書類
・写真
上半身脱帽・背景無地のカラー写真(縦4cm×横3.5cm)。写真の裏には、氏名と薬剤師名簿登録番号を記入してください。
・本人確認書類(以下いずれかの写し。有効期間内にあるもの)
運転免許証
日本国旅券(写真が貼付されているページ)
マイナンバーカード
申請料払込先
払込手数料は申請者負担。通信欄に「認定証のみ」又は「認定証とIDカード」の記入が必要。
- 銀行名
ゆうちょ銀行 - 口座番号
郵便局から振込む場合 00130-5-119292
他の金融機関から振込む場合 〇一九(ゼロイチキユウ)店 当座 0119292 - 名義 公益財団法人日本薬剤師研修センター
【スキルアップ】日本薬剤師研修センターの活用法。メリットあります。
日本薬剤師研修センターは薬剤師の研修を担う組織の中で、最も歴史があります。
また調剤薬局やドラッグストア勤務の薬剤師にとっては、「研修認定薬剤師」は今後の業務にも必須になってきます。
他の専門薬剤師は取得のハードルがかなり高めなのではじめのステップとして活用することができます。
・かかりつけ薬剤師
・認定実務実習指導薬剤師
・小児薬物療法療法認定薬剤師
・漢方薬・生薬認定薬剤師
これらになるために「研修認定薬剤師」を取得しておく必要があります。
特にかかりつけ薬剤師は薬局利益に直結するため力を入れている薬局がたくさんあります。
薬局の中でのステップアップの意味でも取るメリットは大きいです。
管理薬剤師がスタッフへかかりつけ薬剤師の取得を指示するのに自分が取れないってなるとやりづらかったりします。
単位取得が純粋に日々の勉強につながります。
薬剤師としてのスキルアップ。
その入り口として単位取得を進めてみてください。