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後発医薬品調剤体制加算を上げるには何をすればいいか解説します。

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後発医薬品調剤体制加算を上げるには何をすればいいか解説します。

【後発加算のランクアップに悩む人】
後発医薬品調剤体制加算のランクアップしたいけど上がるにはなにをすればいいんだろう。実際になにをしたら上がるんだろう。あと、何か注意した方がいいことあれば知りたいなあ。

 

そんな疑問に答えます。

【本記事の内容】
・後発医薬品調剤体制加算を上げるには何をすればいいか解説します。
・【実践】後発医薬品調剤体制加算ランクアップ!ランクが上がる方法
・【知らないと売上減⁉︎】後発医薬品調剤体制加算のランクアップを狙うときの注意ポイント

 

この記事を書いているぼくは、9年目の薬剤師。大手調剤薬局で5年、薬局長と管理薬剤師を経験。はじめての責任者の時、右も左もわからずメンタルを病んでしまった経験アリ。若手薬剤師さんのサポートがしたくて情報発信中。

 

後発医薬品調剤体制加算を上げるには何をすればいいか解説します。

後発医薬品調剤体制加算を上げるためにまずするべきこと。

結論は、「ランクアップが達成可能か予測をする。」です。

 

予測を立てないとめちゃくちゃがんばったけどダメでしたって結果もあります。

かなしい結果にならないためにも達成可能か予測した方がいいです。

ならどう予測すればいいの?ってなりますよね。

 

予測のためにまず準備するべきは、

「先発品しか在庫していない月の使用頻度が高い薬のリスト」
「先発品しか在庫していない月の払い出し量が多い薬のリスト」

この2つです。

 

後発加算の変更率の計算式は

 

  

 

 

 

 

 

 

ランクアップの時は基本的に上の式を意識すればOK。

(変更率75%を超えたら普通は基準値はクリアできてます。)

 

この式は言葉にすると、

「後発医薬品がある薬の中で、実際に患者さんに渡した後発医薬品の数量の比率は?」

大切なのはどのくらいのを後発医薬品で渡したか、です。

なので使用頻度払い出し量2つが高いことがポイントになります。

 

2つのリストを組み合わせると可能に。

どちらも高い薬を見つけて変更できると効率よくランクアップが目指せます。

 

具体的な比較をすると、

後発品A1回で500錠払い出しがあるけど、月に2人しか出ない
後発品B1回で90錠払い出しのあって、月に20人でる

この場合は月の総払い出しとして期待値が

後発品A1000/
後発品B1800/

後発品Bの方が一回払い出しが少なくても、総量として多くなります。

 

また使用頻度が高い後発品Bの場合は変更のアプローチをことわられたとしても次のチャンスが多いです。

一度ことわられた方に再度アプローチするのは難易度たかめ。

月に20人も出ていれば変更をすすめるのもだんだん上手くなります。

使用量が多い薬を先にリストアップする利点は「努力がムダにならない」ことです。

 

ここまで読んだ人の中には

「変えられそうな人を片っ端から変えた方が結果も出やすいんじゃないの?」

と思う人もいるかもしれません。

 

確かに片っ端からアプローチして目標達成できる場合もあります。

ただそれだと初めの見通しが立たないことと、結果目標に至らないリスクがあります。

ようはリストアップすることでランクアップできるのかどうか予測がつく。

これが最大のメリットです。

 

もし目標達成できなさそうなら他のサービス拡充する方が効率的です。

リストアップの目安としては月の使用頻度と払い出し量の多い薬を2030品目ほど。

これ以上だと他のアプローチをする余裕がなくなります。

 

この数はあくまでも目安で絶対じゃありません。

ムリのない範囲でスタートしましょう。

 

繰り返しになりますが、まずやるべきは

「月の使用頻度と払い出し量が多い薬をみつけてリストアップ」です。

 

【実践】後発医薬品調剤体制加算ランクアップ!ランクが上がる方法

後発医薬品変更のためのリストアップをしてで、どうすればいいの?

準備はできても、いざどうしていったらかわからないですよね。

 

モチベーションを下げずに目標を達成したいところ。

そのためにはどう行動するかを整理することが重要です。

 

次のステップは「どうやってジェネリック変更率を上げていくか」です。

限られた時間で効率よく変えていくために、3つのステップを紹介します。

 

リストアップした変更率への効果が高い薬の変更アプローチをする。

リストアップして準備ができた!

そのあとするべきは「今まで先発品で飲んでいた患者さんへ再度アプローチ。」

 

リストアップの活用ですね。

リストアップした薬は変更できると効果が高い。

後発医薬品調剤体制加算のランクアップを狙うのに必要なのは、はじめ大きく変更 です。

 

計算式を見てわかるように後発医薬品を使った数量が大きく影響します。

はじめはできるだけ多くの数を変えるためリストアップした薬をアプローチしましょう。

うまく変更できればこれだけで目標達成できます。

先発品希望で長年大量の薬を使ってる人に再度アプローチする。

5年、10年前に先発品の希望した患者さん。

こういう人も再度アプローチすると意外と変更できたりします。

しかも、大量に薬を使ってる方の場合はひとりへのアプローチで効果が高いので達成感もあります。

やってみる価値は十分あり。

 

ちなみに変更できる理由としては、

・初めてきた時の「わからないから普通ので」といった聞き取りが「先発希望」として残っており、本人にこだわりはない。
5年、10年前よりジェネリックの認知度が上がり、一般的になった。
・周りの友達(高齢者)がみんなジェネリック使ってるから。

といったことがあります。

 

そもそも、「なんだかよくわからなくてイヤだから先発」って場合が大半

なので、「安全で安心な薬」ってことをきちんと説明すると安心して変更してくれます。

変更のアプローチに慣れてきたらトライしてみてください。

 

一般名処方の半錠の薬の規格を変更して1錠にする。

最後はちょっとした裏ワザ。

最後もう一息で目標達成ってときにオススメです。

その方法は

一般名処方で半錠処方になっているものを、半分規格の1錠に変更する。

 

例えば

〔般〕ファモチジン錠20mg 0.5錠  ファモチジン錠10mg 1錠 へ変更

20mg 半錠と10mg 1錠の薬価が同じか下がっていれば変更可能です。

(患者さんがOKなら薬価高くても変更できますが、難易度は高めです。)

 

最後の一押しにけっこう効きます。

ファモチジン錠20mgが半錠で300包分出てるとしたら、倍になります。

主な処方元の病院にもよりますがこういう品目が34種類くらいあると大きいです。

探してみる価値アリですよ。

 

【知らないと売上減⁉︎】後発医薬品調剤体制加算のランクアップを狙うときの注意ポイント

 

「後発医薬品調剤体制加算のランクアップの方針がわかってきた。よっしゃ、やるぞ!」

こんな気持ちになったらあとは行動するだけです。

 

でも、いざするとなるとトラブルとか怖いなあ。と思うかもしれません。

他にもうまくいかずに苦戦して苦しむこともあります。

ランクアップを狙うときに注意すべき3つのポイントについて解説します。

 

変更の効果が高いシロップや外用剤は薬効以外の違いが大きいのでトラブル回避策を。

「あれ?シロップとか外用剤って数量めっちゃ大きいやん。」

使用量のリスト作りをしていると気づくかもしれません。

 

実はシロップや外用剤は数量の数値が大きくかなり効果がでます。

なぜなら、後発品の使用量は薬価収載の単位によって数量が決まるからです。

 

シロップや外用薬は “ml” “g” が単位になっていることが多い。

その分、1回の処方が500ml500gなど大きい数になります。

 

変更の効果が高いので採用するのにオススメな品目ですが、1つ注意があります。

「味や使い心地が変わって変更後に嫌がる患者さんがいるかもしれない。」

ということです。

 

特に長期で使っている方だと慣れた感じが変わるのを嫌がるかも。

対策は「使用感が変わることをしっかり説明すること。」

 

錠剤のように「先発品と一緒」と説明するとクレームにつながるかもです。

シロップなら味
塗り薬ならベタつきや伸び
貼り薬ならくっつく力や剥がす時の感じ

考えつく使用感の変化をしっかり説明してからトライしてください。

患者さん以外にも施設でメインに使っているときや近所の皮膚科のクリニックから主に処方が出ているときなどは事前に説明しておきましょう。

 

患者さん以外が管理してたり、指定の薬にこだわりがありそうな場合は注意が必要。

だいぶ変更がすすんでから「戻して」などのクレームが入る可能性もあります。

このあたりをクリアできるとだいぶランクアップが楽にすすみます。

 

ランクアップの目標達成が可能か定期的な見直しをする。

後発医薬品調剤体制加算のランクアップはあともう一歩のところで伸びなやむ場合があります。

場合によっては半年くらい苦戦するときもあります。

少し強い言い方ですが、「ムリな時はムリ」なのです。

 

あくまで飲むのは患者さんなので変更が不安との希望になれば頭打ちになります。

ギリギリでもムリな対策を数ヶ月し続けると消耗するだけです。

そんな時はラックアップ可能な数量を試算し直してみてください。

 

【見直し方法】

・リストアップした薬がまだどのくらい後発医薬品で交付しているか調べます。

・その品目がどのくらいの割合変更できているか確認します。

 

例えば、先発品 60%、後発品 40%で出していた場合

その品目の先発品を再度アプローチし、半分ほど後発品に変えた場合は後発品の変更率は70%になります。

このような感じであとどのくらい変えられそうか数量の資産をして全体として変更率がどうなるか計算します。

計算は大体でOK

 

この試算でゆるめに見積もっても目標達成しなさそうな場合は

一旦中止するか、対策を見直す です。

時間は有限なので、ダメだと思ったら他のサービス向上を努力しましょう。

 

ランクアップ後に漫然と変更アプローチを続けない。

最後は売り上げへの影響としてのお話。

ランクアップを見事達成した後、漫然と後発品の変更アプローチは続けないようにしてください。

(希望のある患者さんにはきちんと説明しましょう。そこは医療人としてしっかり。)

 

目標のランクアップを果たしたあと、次のランクまでいかないのにずるずる変更を続けると売り上げが下がる場合があります。

 

理由は先発品の方が元の金額が高い分、薬価差益は大きくなります。

薬価差益についてはいろいろ議論はありますが、やっぱり売り上げは大事。

後発品に変更を続けても元の金額が低いので利益は下がってしまいます。

 

せっかく加算が取れるようになっても利益が下がってきてしまってはがんばりが報われなくなります。

目安としてはランクアップの目標の変更率を12%超えたら通常運転に戻しましょう。

 

急な大量先発希望があっても耐えられます。

ただ2ヶ月連続でランクダウンすると加算の取り下げ申請が必要になるので、4ヶ月くらいは数値を確認してください。

4ヶ月超えても維持できていれば軌道にのってます。

せっかくした努力がムダにならないよう注意してくださいね。

 

というわけで、以上です。

ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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