これからの外来がん治療専門薬剤師

【コラム】外来がん認定への道 スタート編②

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【コラム】外来がん認定への道 スタート編②

こんにちは。

えるいちです。

急にはじまった外来がん治療認定薬剤師の勉強ですが、ようやく準備が整いスタート。

 

ひとまず大腸がんと胃がんあたりの定番の癌種から勉強することに。

まともな勉強は大学以来で10年程ぶり。

久しぶりのお勉強です。

スタートのハードルはなるべく低めに。

 

初めは「胃がん」からスタート。

(大腸がんから始めようしたけど、レジメン多めだったので胃がんからスタート)

 

【ポイント】胃がんのレジメン、パターンは結構カンタン!?

他の癌種に比べて、胃がんのレジメンは理解しやすいです。

まだ勉強始めたばかりの感想ですが、胃がんからのスタートは結構おすすめかもと思ってます。

 

理由は

・治療のベースがシンプル

HER2発現過剰かどうかで分子標的薬の有無が決まるのでパターンが単純

 

覚えるべきレジメンや使う抗がん剤の種類が少ない分、知識の整理もしやすい。

ガイドラインとしてはこんな感じです。

(胃がんの治療ガイドライン : 日本胃癌学会ホームページ

 

一次治療が整理して覚えられれば半分以上クリア。

胃がんのレジメンは分類がシンプルな分、スタートしやすいです。

 

レジメンも癌腫によってはめちゃくちゃややこしい。

特に薬の種類が多かったり、時期によって用量調節のある薬が入り乱れると大変。

その分、胃がんは薬の種類とレジメンのパターンがシンプルなので楽です。

 

しかも分類わけで推奨度の高い治療が決まっているため、よく使われるレジメンから覚えていけばスムーズ。

ってことで、胃がんの勉強スタートです。

 

胃がんレジメン、5個の薬を抑えると一次治療はほぼ完了!

胃がんのレジメンで使われる抗がん剤は少ないので、全体でも9、10個くらいの薬を覚えれば全体を把握できます。

胃がん 一次治療

一次治療では

S-1
・カペシタビン
・シスプラチン(CDDP
・オキサリプラチン
・トラスツズマブ

この5つの組み合わせです。

 

ベースは

⦅〇〇系抗がん剤⦆
S-1
・カペシタビン

⦅白金⦆
・シスプラチン
・オキサリプラチン

このうちから一つずつの組み合わせが基本です。

 

胃がんの治療は「術後補助化学療法」と「切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法」の2パターンがあります。

 

術後補助化学療法

「術後補助化学療法」は、切除後の再発予防が目的の治療。

S-1 単独療法または、カペシタビン + オキサリプラチン(CapeOXXELOXCAPOX)のどちらかが使われます。

 

StageⅡ症例ではS-1単独療法の方が優先されることが多い。

それ以外では、この2種類をリスクや生活状況を考慮しつつどちらにするか決定していきます。

 

切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法

「切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法」は化学療法で完全治癒はむずかしいけど、がんによる症状発現時期の遅延や生存期間の延長が目的の治療。

 

HER2陽性の胃がんでは、標準としてトラスツズマブが使われます。

特にカペシタビン + シスプラチン + トラスツズマブ療法が推奨されています。

 

他の組み合わせは

S-1 + シスプラチン + トラスツズマブ(選択可能)

CapeOX + トラスツズマブ

S-1 + オキサリプラチン + トラスツズマブ

 

この2種類はシスプラチンの使用が困難な場合に限って使われます。

HER2陰性の胃がんでは、S-1 + シスプラチン療法が推奨されます。

他の組み合わせも選択可能です。

 

一次治療ではどれかの組み合わせで、HER2発現によって推奨が変わります。

使われることが多い療法から覚えていくと進めやすいです。

 

ここまでは5個の薬の組み合わせです。

 

胃がん 二次療法・三次療法

二次療法ではラムシルマブ + パクリタキセルが推奨されます。

三次治療ではニボルマブ(商品名:オプジーボ)またはイリノテカンが使われます。

 

二次治療、三次治療では他に治療で使っていない組み合わせのレジメンを使うこともあります。

この辺りは「絶対こうしないといけない」って確立した治療法がないので、患者さんの状態により選ばれます。

 

二次治療と三次治療のレジメンを合わせても全体で9個くらいの抗がん剤を把握すればほぼカンペキです。

胃がんは「がんの勉強スタートダッシュ」にはちょうどいいくらいのボリュームです。

 

時間がない!がん認定の勉強はスキマ時間をいかに制すか(勉強のコツ)

まだ勉強しはじめではありますが、仕事をしながらの勉強に苦戦しています。

そんな中で勉強の効率アップのためにしている「勉強のコツ」をまとめました。

 

スケジュール把握をする。

がん治療認定薬剤師の取得のためには

・試験に合格する

10症例を集める

 

この2つが必要です。

試験は地域によって分かれますが、だいたい12月中旬くらいに行われることが多いようです。

試験勉強スケジュールのゴール地点は12月です。

 

ただし、

・勉強自体は症例集めの前に基礎を押さえなければならない

・覚える範囲と量がかなり多い

その上、10症例を集めるとなると早いうちに基礎知識を身につける必要があります。

 

なので、全体の基礎固めは早い段階でおさえられるようにスケジュールを立てていきましょう。

 

覚えられないことを気にしない。

はじめに言い切ります。

『国家試験を突破したアナタは賢い!』

 

薬剤師になるための勉強は覚えることが山ほどあります。

その膨大な量を覚えることができたアナタは間違いなく、賢いです。

 

ですが、学生の時のスピードでがんの専門知識を覚えるのは無理です。

仕事でいろんなことに頭を使い、気力も体力も使い、時間もない。

そんな日々の中で勉強をする。

記憶力の前にそもそも学生の時と同じ余力が残ってません。

勉強だけしてればいいって環境ではないのです。

 

だからこそ、「覚えられないことを気にしない」がすごく大切です。

・がん治療認定・専門薬剤師を取りたいと思った。
・勉強する時間を作れた。
・参考書買った。
・ちょっと覚えた。

どれか一つ前進できただけでも素晴らしいんです。

だから覚えられないことをプレッシャーに感じず、自分に合ったペースで頑張っていきましょう。

 

小さな時間を活用する。

毎日の業務が忙しくてまとまって勉強する時間がない。

そんなプレッシャーでだんだんストレスが増してきます。

小さなお子さんがいたり、他の地域活動がある方は特に時間がないでしょう。

休日にまとまった時間なってなかなか取れません。

 

そんな時のキーポイントは、

「小さな時間」です。

 

それ以外に打開策がないくらい重要です。

「小さな時間」というのは、

・電車の通勤時間
・夜、寝る前の時間
・仕事の休憩時間
・トイレ

 

マメ単や小さいノートなどに勉強した知識を書いておいて繰り返し覚える。

そういった「小さな時間」の積み重ねの勝負です。

 

最終手段は、「仕事の時間に知識を増やす」って手もあります。

詳しく覚えたい抗がん剤をメモしておき、仕事中に添付文書を見る。

重大な副作用や減量方法などを覚えられるので、意外と有効だったりします。

 

「小さな時間」活用のメリットは、

プライベートの時間を大切にできること。

薬剤師として専門性を高めても、家族との時間が充実できなければ意味がないと思っています。

 

大切な時間をちゃんと大切にする。

それ以外の「小さな時間」で積み上げる。

社会人になってからの資格の勉強はそういう戦いが一番ストレスが少ないです。

 

時間がないからこそ、ストレス少なめでがんばりましょう。

では引き続き、勉強。

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