いまさら聞けない薬歴記載 オススメの本

「誰も教えてくれなかった 実践薬歴」で薬歴がわかる!書ける!活用できる!

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「誰も教えてくれなかった 実践薬歴」で薬歴がわかる!書ける!活用できる!

【薬歴をフィーリングで書く薬剤師】
正しい薬歴の書き方がわからなくて薬歴書くのがしんどい。勉強したい。Aの部分をどう書いたらいいかわからなくて悩む。せっかく書いた薬歴は活用できるの?

この本はそんな悩みにオススメです。

 

【本記事の内容】
・薬歴を正しく理解して、自信をもって書けるようになろう!【脱なんとなく記載】
・「Aが書けない!」が解決。SOAPの書き方がわかれば、薬歴は書ける!
・【活用】薬歴を書いて終わりにしない。研修での薬歴活用法。

 

 

この記事を書いているボクは、調剤薬局で9年勤めてる薬剤師。薬局長や管理薬剤師、地域薬剤師会の理事なんかをしています。勉強や仕事の仕方がわからずに苦しむ人を救いたくてブログで発信中。読書はビジネス書が多め。

 

 

冒頭から質問です。

ずっと前に自分が書いた薬歴を久しぶりに読んだ時、
「なにが書いてあって、患者さんにどんな問題があるか全くわからない。」となる。

こんな経験はありませんか?

 

「ある。」と答えた人はこの本を読む価値アリです。
数年前の自分がなにを考えていたか覚えていることはほとんどありません。

言い換えれば第三者の目線で自分の薬歴を見た感想。
それと同じなのです。

誰が読んでも患者さんの状態と問題がわかる。

それがいい薬歴なのです。

 

薬剤師、特に調剤薬局で働く薬剤師にとって薬歴は切り離せません。

薬歴とは何か。
なにを書けばいいのか。
書いた薬歴をどう活用すればいいのか。

薬歴の正しい書き方を知って、自信をもって患者さんと話ができるようになる。
この本は、薬剤師の薬歴記載、入門書です。

 

 

著者のプロフィール

山本 雄一郎(やまもと ゆういちろう)

1998年熊本大学薬学部卒。製薬会社でMRとして勤務した後、アップル薬局(本社:熊本市中央区)に入社。2017年4月にアップル薬局が阪神調剤ホールディンググループの一員に。2008年にブログ「薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。」を開設し、POSの考え方を用いたSOAP形式の薬歴や考察を公開している。2017年4月より熊本大学薬学部臨床教授、同年8月より有限会社アップル薬局の代表取締役に就任

 

 

【本の概要】
本書は薬歴の基本的な書き方・考え方に加えて、薬歴を通した薬学管理の実践的な考え方を症例ベースで解説。よくある症例であっても患者情報や薬剤師の考え方によって服薬指導が変化することを実践的に例示します。また、添付文書や文献、診療ガイドラインの内容をどのように薬歴に落とし込み、薬学管理につなげるのかもあわせて紹介します。若手からベテランまで、すべての薬剤師にお勧めの1冊です。(Amazon販売ページより引用)

 

 

薬歴を正しく理解して、自信をもって書けるようになろう!【脱なんとなく記載】

調剤薬局で働いていて、「自分の薬歴って正しいの?」と思ったことないですか?

薬歴って薬剤師になってすぐに書き方を教わることがあっても、そのあと正しいかどうかを教えてもらう機会ってあまりないですよね。
なんとなく書いてるとだんだん「あってるの?」と不安に。

 

「誰も教えてくれなかった 実践薬歴」では「正しい薬歴とは何か」を教えてくれます。

 

正しい薬歴を知れば、安心して薬歴が書けます。

では、正しい薬歴とはどんなものなんでしょうか。

 

この本では3つの要素が大事だと説明しています。

・フェイスシート(表紙)の情報がきちんと更新されている。
・プロブレムのテーマを大きくしすぎない。
・時系列が整っている。

 

これらが大切な理由として、

「他の薬剤師が見た時、患者の情報がすぐに把握しやすい。」

この要素が大切だからです。

 

・表紙がきちんと更新されていると、副作用防止のための情報が把握しやすい。

・プロブレムがまとまっていると、前回の服薬指導での問題点が把握しやすい。

・時系列が整っていると、服薬指導の前後でなにが起きたか、が把握しやすい。

 

3つの要素がまとまっていると、前回を把握し、今回どこに目を向けるべきなのかが整理できます。

正しい薬歴 = 患者さんの姿がわかりやすい

ここを意識するだけで薬歴は格段とレベルアップします。

 

Aが書けない!」が解決。SOAPの書き方がわかれば、薬歴は書ける!

薬歴の内容に自信はありますか?

 

・薬歴が同じような内容になってしまう。

・患者さんの問題点を整理して書くのが苦手。

Sに患者さんから聞いたことを書いて…APに書く文章がうまくいかない。

 

解決策は、

SOAPを理解する。」

 

それぞれどういう目的で書くのかを理解できれば薬歴はスマートに書けます。

「誰も教えてくれなかった 実践薬歴」ではSOAPなぜわかりにくいか、が書いてあります。

 

そもそもSOAP形式での薬歴記載がなぜ生まれたか。

それは病院内でのカルテ記載で多職種が好き勝手記録を書くと統一性がなくなるからです。

たとえば、

医師が検査値と所見から手術をどうするか記録し、
看護師が睡眠状況と見舞い家族の風景を記録、
薬剤師が胃の症状について副作用を疑い出す……

これではチーム医療はむずかしいですよね。

 

できれば同じフォーマットで書いたほうがわかりやすい。

そこでSOAPの誕生です。

 

それぞれが患者情報(SO)と医療従事者の判断(A)と行動(P)で記録する。

患者さんからの情報をもとに記録するので一貫性が出てきます。

 

その中でも(A)の書き方は新人薬剤師がはじめにつまずくポイント。

この本で書かれている「A」のコツは、

「薬剤師の想定を書く。間違えていることもある。」というのを知ることです。

 

薬歴を書くのが苦手な人は「失敗したくない。」と考えがちです。

でも100%正しい治療は誰にもわかりません。

 

処方箋から得られるヒントで想定する。

A」の記載では、薬剤師として考えたことを自信を持って書きましょう。

調剤薬局でもSOAP形式で書くと他のスタッフに伝わりやすい薬歴になります。

 

患者さんがどういう状態で、薬剤師としてどう考え、なにをしたか。

 

これがまとまっていると理解しやすい。

この本ではSOAPが整理できるので仕事に活きる知識が身につきます。

 

【活用】薬歴を書いて終わりにしない。研修での薬歴活用法。

薬歴は書くのに時間がかかるわりに、個別指導とかがない限り見返すことはありません。

でも、「書いて終わり」はかなりもったいない。

 

そもそも薬歴にかかるコストは大きいです。

 

薬剤師1人が40人の患者さんの服薬指導をした場合、

1人分の薬歴を5分で記載したとして

40 × 5 200

つまり、薬歴を書くのに1日、約3時間半の時間が必要です。

もし3分で書いたとしても2時間。

この時間が人数分かかります。

 

活用せずに書きっぱなしにするにはもったいないコスト。

では、どう活用すればいいのでしょう。

 

それは、「研修の資料」としての活用です。

薬局では定期的な研修体制が必要。

 

薬歴には実際の患者さんのデータが詰まっています。

薬歴を基に研修をすることで、すぐに使えるスキルが身につきます。

この本ではどう活用するかが書かれています。

 

薬剤師同士で実際の薬歴を確認し合う。

一番簡単でポピュラーな研修方法です。

実際に書いた薬歴自体を研修資料にして研修できます。

 

他の薬剤師にチェックしてもらい、今まで気づかなかったことも学べます。

・自分ならどういう聞き方をするか。
・どんな問題点を考慮するか。
・どう指導するか。
・薬歴をどんな書き方で記載するか。

 

全く思ってもいなかったトリッキーなフィードバックがあるかも知れません。

普段しないチェックだからこそ得るものは多いです。

 

症例モデルを使って薬歴を書く。

実際の薬歴だけでは「あまりこない処方薬」についての研修ができません。

 

そこで有効なのが、

モデルケースを作って、薬剤師ごとに薬歴を書きチェックし合う。

という研修方法です。

 

普段時間をかけて薬歴を書き、訓練できているからこそ活用可能な研修方法です。

会話の中からどんなプロブレムを抜き取ってくるかも薬剤師ごとに違うため、服薬指導のレベルアップにもなります

 

この本ではいくつか症例モデルのケースを載せてくれているので、初めはそれを活用するのもありですね。

ちなみに私は店舗で56回この研修を試しましたが、自分とは違う視点を知れてかなり勉強になりました。

 

たとえば次のようなSを聞き取ったとして、

「夏になると水分よく取るからかお通じがいいからマグミット飲む量が減った。この薬って調節してもいいんだよね?」

 

・便秘症状がそもそも改善している可能性
・水分の取り方、電解質摂取量が不足している可能性
・マグミットの残薬
・服用頻度
・調節服用の理解

 

このように薬剤師によって抜き取るプロブレムが異なります

どういった部分を優先するかを学ぶことができます。

 

もうひとつ研修のメリットとして、

「この部分は必要ない。」
「ここはショートカットの機能があるからすぐ入力できる。」

など、他のスタッフ同士で知らなかった処理方法を共有できる機会にもなったので薬歴記載にかかる時間短縮ってボーナス特典もありました。

 

薬歴研修は普段あまりしない分、効果が高いです。

ぜひ薬剤師というプロフェッショナルが何人もいる環境を活かしてみましょう。

 

 

「誰も教えてくれなかった 実践薬歴」では、薬剤師としての考えたことを薬歴に活かす方法が書かれています。

「薬歴を活用し、より患者さんにいいサービスが提供できるようにしたい。」

そんな想いを形にできる知識があります。

ぜひ、読んでみてください。

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